スタッフブログ

2023.04.28更新

 

こんにちは
動物によって歯の数が違うのはご存知ですか?
実は、ヒトの歯は中でもかなり少ない部類に入ります。
人類は万物の霊長として、進化の頂点にいるとされているのに、歯の数が少ないのは意外に思われませんか?
そこで今回は、動物の歯の数について哺乳類を中心にお話ししようと思います。

歯の種類
歯には、切歯・犬歯・小臼歯・大臼歯の4種類があります。
切歯は、最も前にある歯で、食べ物をお口の中に取り込む役割を有しています。
犬歯は、切歯の後ろの歯で、獲物を捕らえる役割を担っています。
小臼歯は、犬歯の後ろの歯で、食べ物をすりつぶしたり噛み砕いたりします。
大臼歯は、小臼歯の後ろにある歯で、食べ物をより小さくすりつぶしたり、噛み砕いたりできます。
切歯と犬歯が前歯で、小臼歯と大臼歯が奥歯です。
なお、動物の世界では、小臼歯を前臼歯、大臼歯を後臼歯という呼び方をすることもあります。

ヒトの歯の数
まず最初にヒトの歯の数についてお話しします。

ヒトの歯の数
ヒトの永久歯は、切歯2本、犬歯1本、小臼歯2本、大臼歯3本が上下左右にあり、合計32本になります。
親知らずを含んでこの数ですので、親知らずを省くと28本です。
乳歯は、乳切歯2本、乳犬歯1本、乳臼歯2本の組み合わせで上下左右にあり、合計20本です。

類人猿の歯の数
ヒトに最も近い動物が、チンパンジーやオランウータンなどの類人猿です。
類人猿の歯は、切歯2本、犬歯1本、小臼歯3本、大臼歯3本という組み合わせがほとんどです。
小臼歯の数がヒトより1本多い3本ですね。
大臼歯の数はヒトも類人猿も3本ですが、ヒトの大臼歯は親知らずとして知られている第三大臼歯の退化傾向が著明なので、いずれは小臼歯と同じく2本になりそうです。

ヒト以外の哺乳類の歯の数
次にヒト以外の哺乳類の歯の数を、見てみましょう。

草食動物
草食動物の歯は、植物をすり潰しやすいような形をしています。
多いのが、切歯0~2本、犬歯0~1本、小臼歯3本、大臼歯3本というパターンで、歯の数は上下左右合わせて30本前後です。
草食動物の歯の特徴は、切歯が強く発達し、植物をすり潰しやすいような凹凸の少ない臼歯が24本ほどととても多いという点です。
馬のオスには犬歯がありますが、馬のメスには犬歯はありません。
うさぎやネズミにも犬歯はありません。
草食動物には犬歯はあまり必要ないようですね。

肉食動物
肉食動物の歯は、苦労して捕らえた獲物が逃げないようにしっかり噛み付ける形をしています。
多いのは、切歯3本、犬歯1本、小臼歯3本、大臼歯1本の組み合わせで、上下左右合わせて30本前後です。
肉食動物の歯の特徴は、犬歯が大きく発達しているという点と、臼歯が肉を噛みやすいように凸凹と尖った形になっている点です。
歯の本数を見てみても、草食動物より臼歯、特に大臼歯の数が少なくなっています。
雑食動物
雑食動物、つまり肉も植物も食べる動物の歯は、草食動物と肉食動物の中間のような形をしています。
多いのは、切歯3本、犬歯1本、小臼歯4本、大臼歯2~3本の組み合わせで、上下左右合わせて40本前後です。
犬歯は肉食動物ほどの大きさではありませんが、臼歯は草食動物のように平らではなく、肉食動物のような凹凸のある形をしています。

鳥類の歯の数
鳥はくちばしはありますが、歯はありません。
鳥の先祖である恐竜には歯がありましたし、始祖鳥にも歯はありましたから、進化の過程で歯を無くしたことになります。
歯を無くした理由はよくわかっていません。
顎と歯を備えると頭部が重くなりすぎて飛べなくなるのでは、という説もありますし、歯が出来上がるまでには時間も栄養もとられるので、時間と栄養を節約するためという説もあります。
答えはまだ明らかになっていません。

哺乳類とそのほかの動物の歯の比較
哺乳類とそのほかの動物の歯を比べてみましょう。
生え変わる回数
哺乳類の歯は、乳歯と永久歯の2種類しかないので、生え変わる回数は生涯1回だけです。
爬虫類の歯は、一生涯の間に何回も生え変わります。
なお、クジラは哺乳類ですが、歯がないヒゲクジラというクジラもいます。

歯の形
哺乳類の歯は、機能に応じて切歯・犬歯・小臼歯・大臼歯の4種類あります。
爬虫類の歯は、形に違いがほとんどなく、ほぼ全て円錐形です。
歯の生え方
哺乳類の歯は、歯根が顎の骨に埋まっていて、しっかりしています。
爬虫類の歯は、顎の表面部分に歯が直接ついているような感じに生えています。
生え変わるときには、表面が骨折するような状態になり歯が抜ける仕組みになっています。

まとめ
今回は、ヒトと動物の歯の数の違いについてご紹介しました。
哺乳類の歯は、草食動物と肉食動物ではおおむね30本くらい、雑食動物で40本くらいです。
草食動物では繊維質の植物をすりつぶすために大臼歯が発達し、肉食動物では獲物を逃さないために犬歯が発達するなど、食べ物の種類に応じた歯が生えています。
雑食動物は、植物も肉もどちらも効率よく食べるために、歯の数が多くなっていると思われます。
ヒトも雑食動物ですが、歯の本数は28~32本と雑食動物の仲間としてはかなり少なくなっています。
これはヒトだけでなく、ヒトに近い類人猿全体に見られる傾向です。
ヒトの歯の数はその中でもさらに少なく、進化の過程で歯が減っています。
また、哺乳類以外の動物では、爬虫類の歯は顎の上に直接くっついており、形も円錐形と単純で、何度も生え変わります。
哺乳類は、人と同じく、顎の骨の中に歯根があり、爬虫類以上にしっかりしています。
歯の形も複雑な上、生え変わる回数も1回だけです。
歯も進化と共に、より効率よくしっかり噛めるように変化していることがわかりますね。

投稿者: 柏木歯科医院

2023.04.21更新


歯科医院に関する話題でよく聞かれるものの一つに、「治療中、水が口の中に溜まるのが苦手」というのがあります。

理由は、水が喉に流れてむせてしまったり、また溺れたように息苦しく感じてしまったりすることによります。

中にはパニックになってしまい歯科治療が続けられない、という方もいらっしゃいます。

このように、治療中に溜まる水がどうしても苦手な場合、歯医者に行くのが毎回不安になったり、億劫になったりしている方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、そういった方に向けて、安心して歯科治療を受けるどういったことを意識すればいいのか、お伝えしていこうと思います。

また一方で、上記のような患者様が来院された場合、歯科医院のスタッフ側も配慮して行う対応方法というのがあります。

実際に歯科医院側が患者様へどのような対応を取るのか、というのも予め知っていただくと、より不安感が軽減され歯科治療を受けられると思いますので、是非参考になさってみて下さい。

落ち着いて歯科治療を受けるために
なるべくリラックスして歯科治療を受けるために、意識しておくとよいポイントをいくつかご紹介していきます。

鼻呼吸・腹式呼吸を意識する
治療中はバキュームという器械でお水を吸いながら処置を行いますが、それでも多少の唾液やお水は喉に溜まってしまうことがあります。

その際「息ができない」と感じる方は、「口呼吸」になっている可能性が高いです。

この口呼吸のまま治療すると、どうしてもお水で気道がふさがれ、むせたり、溺れるような状態に陥ってしまいます。

ですので、歯科治療中は必ず鼻呼吸をするように意識して下さい。

腹式呼吸を意識するとより鼻呼吸がしやすくなります。

一方で、鼻炎やなんらかの鼻疾患がある方は、常に口呼吸になっていることが考えられるので、そちらの治療からしっかり行う必要があります。

歯科医師に水が苦手な旨を予め伝えておく
治療を受ける前に、予め歯科医師に治療中のお水が苦手であることを伝えておくことをおすすめします。

この後の項目でもお話しますが、歯科医師をはじめ、治療に携わるスタッフ側も、予め患者様の治療における不安点を知っておくと対応がスムーズにできます。辛い時は我慢せずに伝える

治療が進んでいく中で、苦しくなってきたり、辛くなってきたりしても、我慢される方がいらっしゃいます。

ただ、その我慢も耐えられなくなり、歯を削っている途中などに急に咳き込んでしまったり、顔を動かしてしまったりすると、器具が口腔内の粘膜にあたり傷つけてしまうことがあり、非常に危険です。

中には今進めている治療を中断させてしまうかも、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、何より安全に治療を進めることが大切なので、是非遠慮せずに歯科医師に知らせるようにしましょう。

歯科医院が治療中のお水が苦手な方に行う対応
上記でお伝えしたように、歯科治療中のお水が苦手な方には、歯科医院でも無理なく治療が進められるような対応を取っていきます。

以下に、よく行われる対応についてご紹介していきます。

①排唾管を入れる
片側の口角に、U字型に折り曲げて引っ掛けて使用する細いバキュームです。

「排唾管」と呼ばれ、口角に引っ掛けて設置しておくと持続的に唾液やお水を吸うことができます。

バキュームと併せて使用することで、口の中にお水が溜まっていくのをより防ぐことができます。

②顔を横に向ける
正面を向いたまま仰向けになっていると、お水がそのまま垂直に喉、気道の方に流れてしまうといった誤嚥のリスクがあります。

お水をお口に溜めておける方であれば大丈夫ですが、今回のように少し不安がある方については、なるべくお水が喉に流れこまないように、顔を横に向けるようにしながら処置を行うなどの対応をすることがあります。

③チェアを少し起こす

こちらの対応も、顔を横に向けるという対応と同じ目的です。

完全にチェアを水平に倒さずに、少し上体を起こした状態で治療することで、少しでもお水が溜待ってきた時の誤嚥を防ぐことができます。

④こまめに休憩をはさむ
息苦しさや、不安感を軽減させながら治療を進めるために、やや多めにお口を閉じるタイミングを取り、休憩できるような対応を取ります。

休憩がこまめにあるとわかるだけで、患者様も安心できることが多く、結果的にスムーズに治療が進みます。

歯科治療が苦手にならないために
ここまで、患者様に意識していただきたいこと、一方で、歯科医院ではどういった対応をとっているのか、についてお話ししてきましたがいかがでしたでしょうか。

歯科では歯を削ったり、付着している汚れや歯石を除去するために歯科専用の器械を使用しますが、その際にお水を一緒に使うシーンが多くあります。

お水が使われるのは、歯と器具の間で発生する熱を冷まし、歯へのダメージを防止する目的があります。

ですので、歯科ではお水無しに治療をするということはほぼなく、治療中のお水が苦手な方にとっては歯科治療自体が苦痛に感じてしまうかもしれません。

ただ、今回お話ししたように、患者様ご本人だけでなく、歯科医院においても対応できることが多くあります。

是非今回の記事を参考にしていただき、少しでも安心して歯科治療に臨んでいただければと思います。

 

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投稿者: 柏木歯科医院

2023.04.14更新

ありふれた治療である根管治療が難しい理由

こんにちは

むし歯が奥深くまで進んだ歯や、歯の根の先に膿がたまった歯には根管治療という歯の根の治療が行われます。
根管治療自体はよく行われる治療なのですが、実はとても難しい治療です。
根管治療を受けていても、症状が改善しない、もしくは繰り返してしまうという方も珍しくありません。
一般的によく行われている治療なのに根管治療が難しい理由はどこにあるのでしょうか。
今回は、根管治療が難しい治療とされる理由についてお話しします。

<h2>根管治療について</h2>
根管とは、歯の根の内部にある歯髄という歯の神経や血管が治っているところです。
根管治療は、この歯の根の中にある根管への治療のことです。
根管治療には、歯髄が生きている場合に行われる抜髄や、歯髄が死んでしまっている、もしくは歯髄がすでに取り除かれている歯に行われる感染根管治療などがあります。

<h3>根管治療が目指すもの</h3>
根管治療は、根管内部を消毒して細菌を完全に取り除き、根管内部に細菌が入り込まないようにする治療です。
歯の内部の無菌化が根管治療の目指すところといえます。

<h3>根管治療の方法</h3>
歯の内部を無菌化するために、根管内に残された歯髄組織などの有機物を除去すると同時に、根管の壁に入り込んだ細菌などをかき出します。
そして、歯の内部を隅々まで消毒して、根管内部を埋める根管充填という処置を行います。

<h2>根管治療が難しい理由</h2>
根管治療の方法を読むと簡単そうに思われるかもしれませんが、根管治療は難しい治療です。
その理由をご説明します。

<h3>全ての根管が見えるわけではない</h3>
歯のレントゲン写真を撮影すると、根管が黒く写し出されます。
一見するとこれが根管のすべてに思われるのですが、そうではありません。
レントゲン写真に写っている根管以外に、側枝という細かく枝分かれした部分が無数にあります。
側枝はあまりにも細いので、レントゲン写真の解像度では写し出せないのです。
見えないところは処置することができないので、見えない根管の存在が根管治療を難しくします。

<h3>側枝の治療は難しい</h3>
側枝はとても細いですが、細菌から見ると細菌が入り込むには十分なサイズです。
側枝の中で細菌が増えた場合、そこも治療しなければならないのですが、レントゲン写真にも写らないほどの細さなので、消毒することはとても困難です。
側枝の消毒が難しいと根管治療の目的である根管の無菌化も難しくなります。

<h3>根管が真っ直ぐとは限らない</h3>
側枝だけでなく、レントゲンに写る根管にも根管治療を難しくする要因があります。
それは根管の形です。
歯の根の形は真っ直ぐな直線をイメージされる方が多いのですが、意外と根が曲がっていることも多いものです。
根の先は先に行けば行くほど細くなりますので、細い先の部分が曲がっていると、治療に使う器具を入れることが難しくなります。
器具を入れることが難しくなれば、根管内部の掃除も難しくなりますから、根管治療を困難にします。

<h3>根管治療は手探り</h3>
お口を大きく開けてもらっても、実は根管を直接見ることはできません。
あくまでも入り口が見えるだけです。
入り口から針の方に細い器具を根管内部に入れて、治療をしているのですが、ほとんど手探りといった状態で治療が進められます。
経験と感覚に頼った治療に近いので、こうした実情も根管治療が難しい理由のひとつです。

<h3>緊密な根管充填が難しい</h3>
根管内の無菌化ができたら根管を埋めて隙間をなくす根管充填を行います。
根管充填の際、隙間が残ると、細菌が繁殖する余地になってしまいますので、隙間がないように埋めなければなりません。
ところが、目に見えない側枝の部分や細く曲がった根の先の部分まで隙間なく埋めることはできませんので、側枝の部分にどうしても隙間が生じてしまいます。
この部分で細菌が繁殖する余地が生まれてしまいますので、治療の予後を難しくしてしまいます。

<h2>根管治療の予後が悪いと・・・</h2>
根管治療の経過が良くない場合の治療法は、どんなものがあるのでしょうか。

<h3>抜歯</h3>
抜歯すれば、根管という細菌感染の大元がなくなるので、歯肉の腫れや歯の痛みなどもなくなります。
もちろん抜歯すると歯そのものがなくなってしまいますので、できることなら根管治療で歯を治したいものです。

<h3>意図的再植術</h3>
意図的再植術は、抜歯して直視下で歯の処置を行い、抜いたところに再び歯を戻すという治療法です。
意図的再植術であれば、歯を直視して処置できますから、根管治療が難しかった場合でも、治しやすいです。
歯も残せます。
問題は、きれいに抜歯できるかという点です。
もし、歯を抜くときに歯の根が折れたり、ヒビが入ったりすれば、戻すことができなくなるからです。

<h2>まとめ</h2>
今回は、根管治療が難しい理由についてお話ししました。
根管治療は、歯科ではありふれた治療なのですが、
①全ての根管が見えるわけではない
②側枝の治療は難しい
③根管が真っ直ぐとは限らない
④根管治療は手探り
⑤緊密な根管充填が難しい
などの理由からとても困難な治療となっています。
当院では、ひとつひとつのステップを着実に進めることで困難な根管治療の予後を高めています。
歯の根の治療を受けたけれど違和感が残ったままになっている、歯の根の治療をしなければならないほどの大きなむし歯があるなどでお困りの方は、当院でぜひご相談ください。

 

投稿者: 柏木歯科医院

2023.04.07更新

歯やお口のトラブル予防には定期健診がおすすめ

こんにちは
歯科医院でむし歯の治療が終わった後や歯のクリーニングを受けた後に、定期健診に来てくださいと言われたことありませんか?

治療やクリーニングが終わったはずなのに、どうして定期的に歯科医院に通わなくてはならないんだろうと思った方もおられることでしょう。
確かに、痛みや腫れもないのに歯科医院を受診するというと、不思議に思われてもおかしくありません。
実は、むし歯や歯周病などの歯の病気を予防するためには、定期健診がとても大切です。

今回は、歯科医院での定期健診の内容や効果などについてお話しします。

<h2>歯科の定期健診</h2>
定期健診とよばずメンテナンスというところもありますが、意味するところは同じです。
定期健診はむし歯や歯周病にならないように、もしくは再発しないようにすることを目的としています。
この目的から、定期健診は予防歯科の一種ともいえそうです。

<h2>定期健診の内容</h2>
歯科の定期健診ではどのようなことをするのでしょうか。

<h3>問診</h3>
歯やお口の状態をチェックする前に、歯やお口のことで気になることの有無や、食生活や歯磨きの状況など日々の生活習慣についてお聞きします。

<h3>検査</h3>
むし歯や歯周病などのお口のトラブルがないかどうか検査します。
必要に応じてレントゲン写真を撮影することもあります。
また、日常の歯磨きがどれくらいきれいにできているのかを調べるために、プラークの残り具合を染め出して確認することもあります。

<h3>スケーリングとルートプレーニング</h3>
スケーリングとは、歯の表面についた歯石やプラークを取り除く処置です。
ルートプレーニングは、歯根の表面の歯石やプラークを取り除き、歯根の表面を滑らかにする処置です。
いずれも、プラーク(バイオフィルム)を取り除くと同時に、プラーク(バイオフィルム)が付着しにくくする、つまりプラークコントロールをよくするために行われます。

<h3>PMTC</h3>
PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、専門家による機械的歯面清掃と訳されています。
具体的には、歯科医師や歯科衛生士が電動歯ブラシのような器械を使って歯の表面をツルツルにします。
PMTCは、スケーリングやルートプレーニングの後に行います。
PMTCによりツルツルに磨かれた歯は、プラーク(バイオフィルム)がつきにくくなります。
そうです、PMTCもプラークコントロールを良くするために行われる処置です。

<h3>ブラッシング指導</h3>
プラークコントロールを確実にするために欠かせないのが、日常の歯磨きです。
歯の形、数、並び方、詰め物や被せ物の状態など、お口の状態は、みんな違います。
そのため、適した歯磨きの方法も、それぞれ異なります。
適切な歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどをご紹介すると同時に、それらの最適な使い方、つまりみなさんに合った歯磨きの方法をご説明します。
日常の歯磨きの効率を高めることで、プラーク(バイオフィルム)がつきにくくし、歯やお口の状態を健康に保てるようにします。

<h2>定期健診の効果</h2>
定期健診を受けると、次のような効果が得られます。

<h3>歯の病気の予防</h3>
ストレプトコッカス・ミュータンスという言葉を聞いたことありませんか?
これはむし歯の原因菌です。
歯周病も、やはり細菌が原因で起こります。
そう、むし歯や歯周病は、お口の中の細菌が原因で起こる病気です。
こうした歯の病気の原因菌たちは、歯の表面についているプラークの中に潜んでいます。
定期健診を受けて、プラーク(バイオフィルム)を取り除き、歯をきれいな状態にすると、むし歯や歯周病などの歯の病気のトラブルが予防できます。

<h3>歯の病気の早期発見</h3>
むし歯や歯周病は、歯が痛くなったり歯肉が腫れたりする病気です。
ところが、こうした症状が現れるのは、むし歯や歯周病がかなり進行してからです。
実は、むし歯や歯周病も、早い段階ではこのような自覚症状がないことがほとんどです。
定期健診を受けると、むし歯や歯周病などを痛みのない初期のうちに発見できます。

<h3>歯の病気の早期治療</h3>
定期健診を受けるとむし歯や歯周病などの歯の病気を早期発見できるので、進行する前に治療を受けることができます。
むし歯や歯周病は、進行すればするほど厄介なので、早い段階で治療を受けることができるので、歯の寿命も長くなります。

<h3>治療期間が短くなる</h3>
歯科医療というと、何週間、何ヶ月もかかるようなイメージがありませんか?
治療期間が長くなるのは、症状が進行してしまったからです。
例えば、神経にまで広がったむし歯があったとします。
詰め物や被せ物を外し、むし歯の部分を削り、神経の治療を行なって、神経の部分を埋めて、それからようやく被せ直せるわけですから、どうしても治療期間は長くなってしまいます。
定期健診で早期発見できると、早期治療ができるので治療期間も短くなります。
同時に、治療費も低く抑えられます。

<h2>まとめ</h2>
今回は、歯科での定期健診についてお話ししました。
歯の病気を予防するには、定期健診がとても大切です。
定期健診の利点は、歯の病気の予防だけではありません。
歯の病気の早期発見・早期治療により、歯の寿命を長くし、治療費や治療期間を抑えることもできます。
当院でも、歯の定期健診により、歯やお口の健康増進に努めています。
歯やお口の病気の予防を考えておられる方は、ぜひ当院の定期健診を受けてください。
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投稿者: 柏木歯科医院

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