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2015.05.01更新


 歯磨剤のフッ素は歯の表面にフッ化カルシウムとして残り、少しずつ溶け出してフッ素イオンを出します。このフッ素イオンが歯を酸に強い性質にし、初期むし歯では再石灰化を促進します。フッ化カルシウムは歯を守るための貯金のようなものです。また、フッ素は歯垢にもしみ込んで歯を溶けにくくしてむし歯菌の働きを弱めてむし歯になりにくくします。
 フッ化カルシウムは300ppm以上のフッ素濃度でできやすくなり、必要な時間は2分程度と言われています。そのためには、フッ素濃度が900ppm配合の歯磨では1g以上の量が必要になります。これはヘッドの長さが2センチの歯ブラシの3分の2の量になります。せっかくのフッ素を生かすにはむし歯のできやすい奥歯から磨き、すすぎは少なめにして、長時間歯磨きの方は最後の2分に歯磨剤を使うと効果があります。

投稿者: 柏木歯科医院

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