スタッフブログ

2023.10.28更新





今回のテーマは歯磨きをすると出血するのはなぜ?についてです。


みなさんは、歯磨きをするときに出血することはありますか?
しばしば耳にするように、歯磨きをしたときに出るのは悪い血なので、出し切るように歯磨きをしていきましょう!という話がどこかであるかもしれません。

今回は、その真意となぜそのように言われるようになったかについて説明していきたいと思います。

歯磨きをする際に出血する原因はいくつかあるので、順に紹介しましょう。

目次
・最も多い出血原因は歯ブラシと磨き方にあり
歯ブラシで出血する事例
対処法
歯ブラシの適正な使用と定期的な検査を
・歯ブラシ以外の要因
歯由来の腫れやできもの
糖尿病などの全身疾患

<h2> 最も多い出血原因は歯ブラシと磨き方にあり</h2>
まず、歯みがきについてですが、歯ブラシを正しく使えているでしょうか?
<h3> 事例を紹介</h3>
「歯ブラシが原因」の場合について、3つの事例からお話していきます。

1.歯肉炎にかかっている:歯肉が腫れたり赤くなったりすることがあり、それを知らずに歯磨きでそこをゴシゴシ刺激してしまうことで出血が起こります。
2.硬い歯ブラシによる過剰な力加減:利き腕で歯磨きをする際に力を入れすぎたり、ブラシの硬さが合わなかったりすると歯肉を傷つけ、出血が起こります。
3.歯ブラシの使い過ぎ:歯ブラシを往復運動で使用したり、ブラシの毛先が緩んでいたりすると歯肉を傷つけ、出血が起こります。

<h3>対処方法 </h3>
対処方法としては以下のようなことがあります。
1.歯肉炎の改善
歯ブラシや歯間ブラシ、うがい薬、または歯科医院でのクリーニングなどで炎症を抑え、症状の改善を図ることが大切です。
2.歯磨きの力加減の調整
歯ブラシの毛先を軽く当て、歯肉の表面を優しく磨くように心がけましょう。また、ブラシの硬さも適切なものを選びます。
3.歯ブラシの選び方
一人一人のお口の形や環境にあった歯ブラシがあります。毛の硬さや柔らかさ、毛束の多さ、柄の長さだったり手が不自由な人向けの持ち手の太い歯ブラシなどがあります。歯科医院で歯科医師や歯科衛生士さんに、自分にあった歯ブラシを相談して一緒に選んでもらいましょう。


<h3>歯ブラシの適正使用と定期的な検査を</h3>
正しい歯磨き方法を守りつつ、歯ブラシを使用する回数や期間を適切なものに調整しましょう。歯ブラシは毛先が開いてしまうと交換の時期のお知らせです。お家にある歯ブラシ...見てみるとお祭りのボンボンのように毛が開いてしまっていませんか?歯みがきの頻度については個人差がありますが、一般的には、1日2〜3回、朝起きたときと夜寝る前、食後での歯みがきが推奨されています。 また、出血が頻繁に起こる場合は、歯科医師に相談することが望ましいです。

<h2>歯ブラシ以外の要因</h2>
正しい歯ブラシができたら、次は単純な歯ブラシ以外での出血について探りたいと思います。
こちらに当てはまる方は、深刻度が高まります。原因は大きく2種類に分かれます。
それは歯由来の原因に加え、一見すると歯に関係なさそうな疾患が原因となるケースに分別されます。


<h3>歯由来のもの</h3>
これは主に歯の周りの衛生状態、すなわち歯周ポケットなどに長い間溜まった汚れが挙げられます。


代表的な例としては「歯周病」があります。
歯周病、かつては歯槽膿漏などと呼ばれていましたが、歯と歯ぐきの境目に歯周病の菌がたまり、その汚れによって歯ぐきが腫れ、歯を支える骨が溶けたり炎症によって出血をしてしまうことが原因です。あまりに汚れが溜まってしまっていると、汚れや菌が歯ぐきの内側に入り込み骨を溶かし、歯がグラグラしてしまいます。強い口臭が気になる場合も疑わしいです。

年配の方に多いこの症状を治すためには、歯科医院での歯周病の治療と的確なセルフケアが一番大事になってきます。この場合はまず先に歯科医院で歯周病や根の治療、抜歯を行いましょう。


歯周病の他にも該当する場合がこちら。
例えば、親知らずの周囲が炎症を起こしていると、周りの歯ぐきが腫れて触ると痛みが出ます。これを「智歯周囲炎」と呼びます。そしてそこを歯磨きすると出血する事があります。
できものの代表的な例は口の中にできるイボや偏平苔癬とよばれる口の中に生える苔だったり、場合によっては悪性腫瘍、いわゆる癌などが挙げられます。

このようなできものは口の中で膨れ上がったりすると間違えて咬んでしまったり、表面がデコボコしているために歯磨きをすると毛やブラシでつついたり引っ掻いてしまい出血する事があります。

ただしこのようなできものは口内炎と判別がしづらく、数日しても治らないな、と思った場合にはすぐに歯科医院などの専門機関で相談していただくことをオススメしています。

<h3>糖尿病などの全身疾患</h3>
対して、疾患などの体の内側が原因のものについてはどうでしょうか。
代表的な例としては、いわゆる「全身疾患」があげられます。
糖尿病のほか、血液の中に血小板と呼ばれる、怪我をしたときなどにかさぶたの元となるような成分が少ないといった病気のある方は歯ぐきから自然に、あるいは歯磨きで出血することがあります。またこのようなケースでは自然には治りも悪いです。

少しでも、おかしいな?と思ったらまずはお近くのクリニックなどで検診をうけてみましょう。特に体の健康診断などご無沙汰な方は、一緒に尿検査や血液検査などを受診されることをオススメします。 歯科医院まで出血が気になってこられる患者さんの中にも、稀に歯の治療の前に一般クリニックでの検査をご紹介する場合もございます。


<h2>まとめ</h2>
このように歯磨きをする際に出血する原因について、様々な事例をご紹介しました。
・出血される方の多くの場合、まず歯ブラシと磨き方を見直す必要があります。これをきっかけに歯医者さんでクリーニングを受けてみましょう。
・腫れやできものがある場合はセルフケアに限界があるため、一度診療がオススメ
・全身疾患が原因の場合もあり

なにかおかしいな?という事があったときの為に予防と早期発見・早期治療が一番です。
そのためには自己判断に頼らず、専門家の目を通してみるのが一番ですので、1年に1回以上は定期的に歯医者さんに通い、お口の中をチェックしてもらってはいかがですか?

投稿者: 柏木歯科医院

2023.10.20更新

 

【目次】
歯並びの悪さの種類
顎と歯の大きさが不調和な場合
上顎と下顎の位置が不調和な場合
二つの不調和が合わさったもの
歯並びの悪さからくる問題点
顎と歯の大きさの不調和による歯並びの問題点
審美的な問題点
プラークコントロールが不良
治療の困難性
顎の位置の不調和による歯並びの問題点
審美的な問題点
咀嚼(そしゃく)の問題点
歯と顎関節への悪影響
まとめ


【内容】

<h1>歯並びが悪いとどうなるの?</h1>
鏡や写真を見た時、思わず自分の口元が気になったり、歯並びが悪いと思ったりしたことはありませんか。歯並びは一つの個性です。ですが、歯並びが悪いままだと、個性とは別にデメリットが生じることがあります。今回は、歯並びが悪いままだと、どんな悪影響があるのか説明します。

<h2>歯並びの悪さの種類</h2>
「歯並びが悪い」と言っても、歯並びの悪さにも種類があります。そして、それぞれによってデメリットや注意点は異なります。まず、「歯並びの悪さ」の分け方について説明します。

<h3>顎と歯の大きさが不調和な場合</h3>
一つ目は、歯が綺麗に整列していないものです。これは、歯の土台となる顎と歯の大きさの不調和が原因で起こります。顎の骨が小さく、歯が並ぶ隙間がない場合、生えてくる歯は狭い隙間から生えてこなければなりません。そのため、狭い隙間から生えるために、歯が捻れて生えてきたり、歯が前後の歯と重なって生えてきたりします。その結果、歯並びはガチャガチャとした複雑に入り組んでいるようになります。
また、歯と歯の間に隙間がある場合も、この顎の骨と歯の大きさの不調和が原因です。通常の顎よりも大きいため、歯が生えてきても隙間が空いた状態のままになります。
このように、顎と歯の大きさが不調和な場合は、通常矯正治療だけで治療を行います。

<h3>上顎と下顎の位置が不調和な場合</h3>
二つ目は、上顎と下顎の顎の位置に不調和がある場合です。この場合、歯は一見綺麗に並んでいるように見えます。しかし、噛み合わせてみると大きく出っ歯だったり、受け口だったりします。
これは、上顎と下顎の位置が適正でないことから起こります。上顎に対して、相対的に下顎が出ていれば受け口、下がっていれば出っ歯や顎なしになります。
また、噛んだときに奥歯だけが噛んでいて、前歯に隙間が生じる開咬(かいこう)もこれの一部です。
この場合には、通常の矯正治療だけではなく、顎の手術なども治療の選択肢となります。

<h3>二つの不調和が合わさったもの</h3>
顎と歯の大きさ、そして上顎と下顎の2つの不調和が合わさったものです。歯も綺麗に並んでおらず、噛み合わせた時の顎の位置関係も適正でない場合です。

<h2>歯並びの悪さからくる問題点</h2>
それぞれの場合で、気をつけることは異なるため、分けて説明します。
<h2>顎と歯の大きさの不調和による歯並びの問題点</h2>
<h3>審美的な問題点</h3>
顎の骨と歯の大きさに不調和があるため、歯が綺麗に並ぶことができません。特徴的なのが、八重歯です。八重歯は犬歯ですが、両隣の歯が先に生えてくるため、生える隙間がない場合、表面に飛び出て生えてきます。このような歯並びの場合、審美的な問題が出ます。

<h3>プラークコントロールが不良</h3>
また、歯と歯が重なっている場合、重なった部分の歯磨きが難しくなります。そのため、どんなに丁寧に歯磨きをしても、プラークを落とすことができず、結果としてう蝕や歯周病に罹る可能性が高まります。

<h3>治療の困難性</h3>
このような歯並びの場合には、う蝕や歯周病の治療も難しくなります。歯が重なっていることで、器具が届かない場所ができてしまうため、治療がどうしても中途半端になってしまいます。
精度の高い治療が難しい場合、治療後の予後が不良になることもあり、歯の寿命自体を短くしてしまう可能性があります。

<h2>顎の位置の不調和による歯並びの問題点</h2>
<h3>審美的な問題点</h3>
顎の位置が不調和な場合、口を開けなくても下顎が下がって顎がないように見えたり、受け口と言ったように不調和が目立ちます。これが審美的な問題となります。

<h3>咀嚼(そしゃく)の問題点</h3>
極端な受け口や出っ歯、または上下の歯を噛み合わせた時に上下の歯の間に隙間ができる開咬の場合、前歯で食べ物を噛み切る事ができません。そのため、普段の食事では奥歯を使ってご飯を食べます。日常的には問題ないですが、人よりも咀嚼回数が少なかったり、咀嚼不良のまま食事を摂取するため、消化不良となります。
しっかり噛んでご飯を食べることが、認知症予防にもなるため、健康寿命を考えた場合にはしっかり噛める口の中を作っていくことが大切です。

<h3>歯と顎関節への悪影響</h3>
上顎と下顎がバランスよく当たらないため、どうしても前歯や奥歯など部分的な場所への負担が大きくなります。そのため、負担のかかる歯に痛みが出たり、歯の一部が耐えきれず割れてしまったりすることがあります。また、アンバランスな状態は顎の関節にも影響を与えることがあります。口を大きく開けた時などに、顎の痛みや引っ掛かりを感じ開けられない、といった症状が出ることがあります。

<h2>まとめ</h2>
今回は、歯並びが悪いままだとどうなるのかを説明しました。歯並びの悪さは、見た目の問題だけではありません。長期的に見た時に、歯の寿命や、顎関節症などの病気の出現に影響します。また、しっかりと噛めない場合、認知症のリスクが上がるという報告もあります。もしもご自身や子供の歯並びが気になる場合には、矯正治療などを検討されてみてはいかがでしょうか。現在の矯正治療は以前より進化しており、昔のように長い間金属のワイヤーを付けているだけではなく、患者の負担が少ない目立たないマウスピース型の矯正治療もあります。
もし機会があれば、歯科医院を受診し相談してみてはいかがでしょうか。

投稿者: 柏木歯科医院

2023.10.16更新


こんにちは
多くの方が、歯が白く輝いている状態をお望みになります。
歯を白くするのは審美歯科の得意とするところですが、その方法は一つではなく、実はいろいろあります。
今回は、歯を白くする方法について、歯を削るか削らないかに分けて、ご紹介します。
<h2>歯を削らずに白くする方法</h2>
まず、歯を削らずに白くする方法からご説明します。
<h3>ホームホワイトニング</h3>
ホームホワイトニングは、マウスピースにホワイトニングジェルを入れて、ご自宅でご自身でしていただくホワイトニングです。
ご自身でしていただくといっても、全ての工程をご自身でというわけではなく、初回のマウスピースの製作は歯科医院で受けていただく必要があります。
ホームホワイトニングは、歯が白くなるまでに時間がかかりますが、一度白くなると、効果がとても長持ちするのが利点です。
<h3>オフィスホワイトニング</h3>
オフィスホワイトニングは、歯科医院で受けていただくホワイトニングです。
オフィスホワイトニングは、即効性が高く、早い人ではその日のうちに効果を実感していただけます。
反面、効果が長持ちしにくく、ホームホワイトニングほど、長い間白さをキープすることができません。
<h3>デュアルホワイトニング</h3>
デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの両方を同時に進めるホワイトニングです。
ホームホワイトニングの利点である長持ちするところと、オフィスホワイトニングの利点である即効性という両方の利点が得られます。
反面、2種類のホワイトニングを同時に進めるので、治療費が高いのが難点です。
<h3>ウォーキングブリーチ</h3>
ウォーキングブリーチは、歯の内側の空間である根管の中にホワイトニングジェルを流し込み、歯の内側から歯を白くするホワイトニングです。
この方法は、ホワイトニングジェルを作用させるのが、根管なので、歯の神経がなくなっている歯にしか適用できません。
<h3>歯のマニキュア</h3>
歯のマニキュアは、指にマニキュアを塗るように、歯の表面に白いプラスチック系の材料を貼り付けて歯を白くする方法です。
貼り付けるだけなので、1日でできますし、銀歯も白くすることができます。
色に不満があったとしても剥がせば元に戻ります。
ただし、歯のマニキュアは、1~3ヶ月ほどで剥がれて取れてしまうのが難点です。
セラミッククラウンなど、一部のケースではおすすめできないことがあります。
<h3>ノンプレップベニア</h3>
ノンプレップベニアは、歯を削らずに、歯の表面にセラミックの薄いカバーを専用の接着剤で貼り付けて歯を白くする方法です。
この後、紹介するポーセレン・ラミネートベニアとよく似ていますが、ノンプレップベニアは歯を削らないところに違いがあります。
歯を削らないので、歯を傷めることがないのが利点ですが、フィット感ではポーセレン・ラミネートベニアの方が優れています。
<h2>歯を削って白くする方法</h2>
歯を削って白くする方法は、歯の色だけでなく、歯の形も同時に整えられます。
<h3>ポーセレン・ラミネートベニア</h3>
ポーセレン・ラミネートベニアは、歯の最も表面部分であるエナメル質部分だけを薄く削り、セラミックのカバーを貼り付けて歯を白くする方法です。
歯のエナメル質部分を削るだけなので、歯がしみることもありません。
変色した歯を白くするだけでなく、矮小歯のように小さな歯の形もきれいに整えることができます。
ただし、薄いセラミックのカバーなので噛み合わせの力には耐えられませんから、噛み合う部分や矯正治療が必要なほどの歯の位置のずれがある場合には使えません。
<h3>陶材焼付鋳造冠(メタルボンド)</h3>
セラミッククラウンは、セラミック材料で作られたクラウンです。
セラミック材料は、色合い、光沢感のいずれも本物の歯と近いので、本物の歯と見紛う仕上がりが得られます。
ただ、セラミックは割れやすいのでそのままでは利用しづらいものでした。
そこで、セラミックの内側を金属で補強して、セラミックの弱点を解消したのが、陶材焼付鋳造冠です。
金属を使うといっても、外側に見えている部分は内側の縁のあたりのごく一部だけなので、まず見えません。
<h3>ジルコニア・オールセラミッククラウン</h3>
陶材焼付鋳造冠は、優れたセラミッククラウンですが、金属を使う以上、セラミックの持つ光の透過性という優れた性質が損なわれてしまいます。
そこで、近年内側を金属に代えてジルコニアというセラミックで補強し、全てセラミックで作られたジルコニア・オールセラミッククラウンが登場しました。
ジルコニア・オールセラミッククラウンなら、金属材料を一切使わないので、セラミックの持つ光の透過性が最大限いかせます。
このため、ジルコニア・オールセラミッククラウンは、文字通り本物の歯と同じくらいの仕上がりを有しています。
また、歯科用金属にアレルギーのある方にも安心して使っていただけます。
<h3>e-max</h3>
E-maxは、二ケイ酸リチウムガラスというガラス系セラミック材料で作られたセラミッククラウンです。
ガラス系というだけあって、光の透過性は大変優れています。
こちらも、金属は一切使いません。
ジルコニア・オールセラミッククラウンは、内側のジルコニアと、外側のポーセレンという二層構造になっていることが多いですが、e-maxは、すべて二ケイ酸リチウムガラスで作られています。
<h2>まとめ</h2>
今回は、歯を白くする方法についてご紹介しました。
歯を削らずに白くするには
①ホームホワイトニング
②オフィスホワイトニング
③デュアルホワイトニング
④ウォーキングブリーチ 
⑤歯のマニキュア
⑥ノンプレップベニア
歯を削って白くする方法は
①ポーセレン・ラミネートベニア
②陶材焼付鋳造冠(メタルボンド)
③ジルコニア・オールセラミッククラウン
④e-max
などがあげられます。
いずれの方法にも利点や難点がありますので、ご自身のご希望に沿ったものを選ぶことが大切です。
当院は、これら歯を白くする方法の専門知識や治療経験の豊富な歯科医院です。
もし、歯を白くしたいとお考えの方は、当院でご相談ください。

投稿者: 柏木歯科医院

2023.10.06更新


【テーマ】

歯科医院の選び方


目次
・選ぶポイント
通いやすさ
治療内容(受けたい治療が決まっている)
先生や医院の雰囲気
料金
・避けたほうが良さそうなポイント
予約のとりやすさ
・まとめ
 
<h2>歯科医院の選び方</h2>
皆さんはどのようにして通う歯科医院を決めていらっしゃいますか?
今やコンビニより多くある歯科医院、ご自分にあうところを探すのもなかなか大変かと思います。
お口の中というご自分では見えないところなので歯科医院で治療の説明をされてもなかなかピンとこない方も多く、歯科医院を転々とされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また歯科医師の技術を患者さんの目線で判断するのはとても難しいです。
例えば
銀歯などを作るのに歯型をとりますが、何度か取り直したとします。

それは単純に下手でうまくとれなかったのでしょうか、
それとも専門家としてのこだわりで納得できるまで取り直したのでしょうか。

また歯石をとる時に痛かったから、出血したから下手だという方がいらっしゃいますが、本当にそうなのでしょうか?

歯ブラシをしていてちくちくとした痛みを感じたり、出血したことはありませんか?歯肉の状況によっては歯ブラシといったものでも痛みを感じたり出血するのです。

必ずしも下手だからだとは限りません。

あくまでも一例ですが、技術の評価の難しさを理解して頂けたのではないでしょうか。

ではどこを基準に選べばいいのでしょう。歯科医師の目線でかかりつけの歯科医院を選ぶ時の参考になればと書かせて貰いました。少しでも参考になれば嬉しいです。

<h2>選ぶポイント</h2>
いくつかありますが、通いやすさ、受けたい治療が決まっているか、先生や医院の雰囲気、料金などがあります。
細かくみていきましょう。


<h3>通いやすさ</h3>
歯科医院で虫歯と言われたことはありませんか?虫歯といっても1度で治る小さなものから数回かかる大きなものまで様々です。

また噛み合わせが狂ったりするのを防ぐためにも1度にあちらこちらの虫歯を治療するのが難しいこともあります。また治療の途中で通院をやめてしまうと悪化してしまうことも多いので、最後まで通院をしてきちんと最後まで治すということがとても大切になります。

歯のクリーニングと検診が必要にもなってきますから、定期的な通院も必要になってきます。

そのため、ご自分にとって通いやすい場所というのは選ぶ時の大切なポイントのひとつになります。

通いやすい場所としてはご自宅の近く、会社の近く、また行きたい時間に行けるのかということで診療日と診療時間は確認して頂くと通いやすいかのイメージが湧きやすいかと思います。


<h3>治療内容(受けたい治療が決まっている)</h3>
例えばインプラントをしたい、矯正をしたい、など受けたい治療が決まっている場合です。

その受けたい治療を扱っているかの確認が必要です。
なぜなら扱っていない医院だと、当然その治療を受けることができないからです。虫歯治療、歯周病治療などでしたら基本的にはどこの歯科医院でもやっているかと思います。
また医院によっては保険医療機関の登録をしておらず、虫歯の治療も含めてすべて自由診療つまり自費でのみ行っているところもあります。そういった治療を希望される方はそういう医院かを確認する必要があります。

医院の看板やホームページに記載があると思いますので、そちらを確認して受けたい治療をやっているかを確認しましょう。

<h3>先生や医院の雰囲気</h3>
これは実際に1度行ってみないとわからないかもしれませんが、医院の雰囲気は大切です。忙しすぎて殺伐とした雰囲気の歯科医院だとリラックスして治療を受けられません。

ただでさえ歯科治療というのは緊張するものです。
緊張すると体がこわばり、つまり筋肉も収縮します。

そうすると歯科医院での麻酔や医科での予防接種といった注射がわかりやすいかと思いますが、痛みを感じやすいのです。

また説明をきちんと行ってくれるかというのも大切です。きちんと説明をされても恐いのが歯科治療です。それなのに、わけもわからずいきなり削られたりすると恐くてたまらないのが当然です。

伝えると伝わるは違います。歯科医師は説明したつもりでも患者さんにはよくわからないということもあります。先生がわかりやすく説明してくれるかもとても大切ですが、患者さんのほうでも疑問に感じたことは質問しましょう。そのため質問しやすい先生であるかということも大切かと思います。

できるだけ自分がリラックスして安心できる雰囲気の歯科医院や先生をおすすめします。

<h3>料金</h3>
保険での治療でしたらどこで診てもらっても保険点数は同じになるので、料金はかわりません。ただし自費診療は違います。

各医院ごとにお値段を設定できます。
例えば銀歯を白くしたいという場合、扱っている素材にも差がありますし、お値段にも差があります。

特にインプラントでは時々びっくりするくらいお安い価格なことがあります。
過去の例では
・CTを撮らない
・新人がインプラントをする
・聞いたことのないメーカーのものを使用する
などの理由がありました。

相場の価格というものがありますから、それよりあまりにもお安いものは避けたほうが無難かと思います。
クリニックの努力の場合もあるので、値段について疑問に思った場合は先生に相談してみてください。

<h2>避けたほうが良さそうなポイント</h2>
<h3>予約のとりやすさ</h3>
先程お伝えした通いやすさに準ずるかとは思いますが、予約のとりやすさも大切かと思います。

行きたい日を複数あげても全て断られるということもあるようです。
あまりにも予約がとりにくいと急な予定で予約を変更するとかなり先になってしまって心配というお声も聞きます。

もちろん予約がとりにくい医院はそれをわかってますから間隔があいても問題ないように対応してはいますので、基本的には問題ありません。

しかし、歯が突然痛くなってしまうということもあります。そういった場合にも予約がとれない歯科医院もあります。痛くて眠れないから診て欲しいと予約しようと電話したところ1週間後と言われたそうです。

お子さんが転んで顔をぶつけ、口から血がだらだら出ているのに予約は10日後と言われたそうです。あまりにも予約がとりにくい歯科医院は緊急時にも予約がとれない可能性があります。予約がとりにくくても緊急時、優先して予約をとってくれるところもありますから一概には言えませんが予約がとりにくすぎるところはあまりおすすめしません。

あまりにも予約がとれなさすぎると通うのが先伸ばしになって行くのが億劫になってくることもあります。だいたい5-10日に1度くらい複数の候補日の中で予約をとれるところがあるところが通院しやすいのではないでしょうか。


<h2>まとめ</h2>
通いやすく、ある程度の予約のとりやすさがあること。また歯科医院がリラックスできる雰囲気か、信頼できそうな先生かということ。料金が相場から極端に離れすぎていないか。
特にこの点が大切かと思います。歯科医院選びの参考になれば嬉しいです。

投稿者: 柏木歯科医院

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