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2023.09.02更新




【内容】
<h2>口臭の原因の解説</h2>
<h3>・口腔内の細菌が原因である場合の解説</h3>
口臭は口の中から悪臭が生じる病気です。原因として最も多いのが、口の中の細菌に由来していることです。その多くは、歯周病菌が関与しています。歯周病の進行した人は、歯茎に多くの細菌が存在し、この細菌が食べカスを栄養源として口臭の原因となる腐敗臭のある臭いを発生させます。また、それ以外にも、舌苔と言われるものもあります。舌苔とは舌の表面に付着する汚れです。多くの場合には、食事や会話の時の舌の運動と唾液により舌の表面の汚れは洗い流され舌苔が大量に発生することはありません。しかし、唾液の量が減少したり、口の中をあまり使わなかったりすると舌苔が大量に発生し、悪臭の原因となります。
また、義歯に付着した汚れをそのままにしておくと、細菌が腐敗臭を放ち、悪臭が生じます。

<h3>・食生活が原因である場合の解説</h3>
ニンニクや玉ねぎ、にら、コーヒー、アルコールを摂取した場合には、口臭が生じます。これらは食べ物に由来した口臭で、食べた直後から発生しますが、体内に吸収された後に、肺を通して口から臭いが排出され口臭が発生する場合もあります。また、タバコでも口臭が発生します。

<h3>・疾患や薬剤が原因である場合の解説</h3>
口腔内の悪性腫瘍や感染がある場合にも、口臭が発生します。悪性腫瘍の場合には、壊死した組織が腐敗することで、また感染の場合には細菌の貯留した膿から悪臭が生じます。
また、口呼吸の場合には口腔内が乾燥した状態になるため、自浄作用が働かず口臭が生じやすくなります。
また、口の中に原因がなくても口臭が発生する場合があります。それは、糖尿病や肝疾患といった病気が原因です。他にも、「シェーグレン症候群」という疾患や降圧剤などの薬剤でも唾液の分泌量が減少し、結果的に口腔内の乾燥が生じることがあります。これも口呼吸と同様、口臭の原因となることがあります。
また、実際には口臭がないにも関わらず、口臭があると思い込み悩んでいる方もいます。

<h2>口臭の対策方法の解説</h2>
<h3>・口腔内の細菌を減らす方法の解説</h3>
口腔内の細菌を減らすもっとも効果的な方法はプラークコントロールです。適切な歯磨きをすることで、歯垢を物理的に除去することが口臭の予防に有効です。ただし、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助器具を併用することが大切です。

<h3>・食生活の改善による対策方法の解説</h3>
食習慣や嗜好品の見直しが効果的です。特に口臭の原因となりやすいアルコールやタバコなどは、節度を持って嗜むことが大切です。また、アルコールやタバコを摂取した後も、可能ならうがいや歯磨きをしましょう。
また、間食が多い場合も、その分口の中に歯垢が溜まりやすいため、口臭が発生しやすい状態です。1日3食を守り、なるべく間食は控えましょう。

<h3>・疾患や薬剤による口臭の対策方法の解説</h3>
糖尿病や肝疾患が原因で発生する口臭の場合には、当然その疾患の治療が優先です。糖尿病や肝疾患は長期的な治療が必要なため、口臭もすぐに改善はしません。ただし、諦めずに継続して治療を行いましょう。
また、口腔内に悪性腫瘍や感染がないかどうかは歯科医師の診察を受けるといいでしょう。
シェーグレン症候群や薬剤性の口渇の場合には、投薬治療や使用中の薬剤の変更を考慮しますが、薬剤の変更が困難な場合もあります。その場合には、頻回の水分摂取や人工唾液の使用という選択肢があります。

<h2>定期的な口腔ケアの重要性と予防方法の解説</h2>
<h3>・定期的な歯磨きやうがい、舌のブラッシングなどの口腔ケアの必要性の解説</h3>
不衛生な口の中の環境が、口臭の最大の原因です。そのため、口臭を予防するためには口の中を清潔に保つためのケアが必要になります。口腔ケアは、歯磨きで歯垢を除去したり、舌ブラシを用いて舌表面の汚れを落としたりすることです。口腔ケアを継続することで、清潔な口を維持することができ、口臭を予防することができます。

<h3>・歯科医院での定期的なクリーニングや検診による予防方法の解説</h3>
歯科医院での定期的な検診では、う蝕や歯周病の診査を行います。もしう蝕や歯周病があれば、口臭の原因の可能性があるので治療をします。また、歯科医院でのクリーニングでは、普段の歯磨きでは取れない部分の歯垢や歯石を除去します。普段磨くことができない歯垢や歯石から発生する口臭の場合、歯科医院でのクリーニングで口臭を軽減、予防することが可能です。

<h3>・健康的なライフスタイルやストレスの解消による予防方法の解説</h3>
その他にも、ストレスが口臭の原因と言われています。ストレスを感じることで唾液量が減少し、結果として口臭が発生します。ストレスを軽減するためにも、十分な睡眠と栄養を取り、規則正しい生活を意識しましょう。
また、口呼吸も口臭の原因とされています。日常的に鼻詰まりがある人は、耳鼻科を受診し相談してみてはいかがでしょうか。

<h2>まとめ</h2>
口臭の原因と対策について紹介しました。口臭の原因は複数あるため、口臭が気になっていた人や、人から指摘されたことがある人は、ぜひ一度歯科医院に行き、相談してみてはいかがでしょうか。

投稿者: 柏木歯科医院

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