日本と海外の歯並びの比較


コロナがおさまってきて、インフルエンザと同じ扱いになりました。海外から日本に来られる方も多く見かけるようになりました。ニュースでは、日本から海外へ行かれる方もコロナ禍の前に戻ってきていると報道されています。
旅行や仕事で海外へ行かれる予定の方、これから増えてくると思われます。以前のように長期間、海外に滞在する方も多くいらっしゃると思います。海外に長く居ることになると、日本とは違う生活を送る事が長くなります。歯科治療についても、海外で長く滞在すると日本とは違う事があります。日本では健康保険制度が行き届き、歯科治療も高額になることは少ないです。海外では、一人一人が民間の保険に入ってます。ただ、この保険を利用しても海外で歯科治療をすると治療費が高くなることがあります。
海外に新たに行かれる方、海外から戻られた方が、日本に居る間に歯科治療を受けたいとお話される際、まずこの歯科の治療費のお話が出てきます。更に海外では、自費診療となり英語で治療方針を相談することが多く必要になります。また歯科が更に専門科目に分かれ、場合によっては幾つかの歯科医院の受診が必要になります。日本の歯科医院の受診とは違う事に戸惑う方も多く、このため日本に居る間にできる限り歯科受診を受けてから海外へ行きたいと希望される方が多くいらっしゃいます。


目次
・日本人の歯並び
- 日本の健康保険制度
- 日本人の歯科矯正への考え
- 日本人の歯並びの先天的特徴
- 日本人の歯並びへの文化的な考え
・日本と海外の歯科矯正のイメージの比較
- 日本での歯科矯正のイメージ
- 海外での歯科矯正のイメージ
・まとめ

<h2>日本人の歯並び</h2>
日本人の歯並びについて、日本に住む外国の方に聞くと、「歯並びが悪い。」との答えが多く集まります。アンケートをすると半分以上の方から、指摘を受けることがあるそうです。

<h3>日本の健康保険制度</h3>
日本人の歯並びが悪い原因の一つは健康保険制度です。日本では健康保険制度が発達しているため、虫歯になっても気軽に歯科医院に行けます。しかし、海外では虫歯になれば全額自己負担で治療する必要があります。そのため、海外の人は常日頃から予防歯科への意識がとても高く、歯列矯正をして虫歯になりにくい歯並びにし、口腔ケアをかかさない方が多いです 。

<h3>日本人の歯科矯正への考え</h3>
歯科矯正に関する考え方の違いも原因としていわれます。海外では、子どもの頃から歯並びや噛み合せを整えることが一般的です。身だしなみや健康管理の一環として非常に重視されています。特にアメリカやヨーロッパでは、歯並びが悪いと交友関係のみならず、仕事・社会的立場にまで影響すると考えられてること多いです。一方、日本では歯科矯正の考えがまだ十分には広がっていないところもあります。また、歯科矯正にかかる費用、時間などのハードルを高く感じられる方もみかけます。そのため、歯並びに悩んでいる方でも、歯科医院に相談に行った方は2割くらいしかいらっしゃらないという調査結果もあります。しかし最近では、日本でも歯科矯正に対する考えが変わりつつあります。取り外し可能な矯正器具や舌側のみで行う器具などの新しい器具も導入されています。見た目、痛みを気にせず歯科矯正を受けられるようになってきています。
<h3>日本人の歯並びの先天的特徴</h3>
日本人の歯並びが悪い原因の一つに先天的なものもあります。日本人は欧米の方に比べて癒合歯(二つの歯が繋がってる歯)の発生頻度が高いです。また八重歯の発生頻度も高いです。

<h3>日本人の歯並びへの文化的な考え</h3>
日本人の歯並びが悪い原因の一つに文化的なものもあります。日本は島国で、周りの国との交流は陸続きの国と比べる少ないです。八重歯がチャームポイントとされ、アメリカやヨーロッパとは違う認識が長くありました 。

<h2>日本と海外の歯科矯正のイメージの比較</h2>

<h3>日本での歯科矯正のイメージ</h3>
日本では歯科矯正に対してマイナスイメージを持っている人がいます。歯科矯正に関するアンケートでは、歯科矯正を始めたきっかけは、歯並びのコンプレックスが半分強を占めていました。「周りの人に歯並びの悪さを指摘されたから」など、ネガティブな理由が多かったです。歯科矯正を受ける前は、プラスイメージを持っている人とマイナスイメージを持っている人が半分ずつくらいでした。マイナスイメージは、時間やお金がかかる、痛みがある、見た目が悪いなどのイメージでした。
このアンケート結果からは、「歯科矯正は自分の歯並びに不満がある人や、周わりから指摘された人が行うもので、美容や健康のために積極的に行うものではない。歯科矯正は費用、時間、痛み、見た目などのハードルが高い。」という考えを持っている方がいることがわかります。日本では、歯科矯正の装置を付けることは恥ずかしいと考える人がいます。コロナ禍のマスク生活で、歯科矯正を始める人が多いのもこのためです。

<h3>海外での歯科矯正のイメージ</h3>
海外では、歯科矯正の装置を付けることがステータスで、装置を付けることが嬉しいという声をよく聞きます。歯並びが悪いと、自己管理ができていない人と見られてしまうこともあります。海外では、歯に対する投資意識が高いです。歯科矯正ができる人は裕福な家庭と見られることが多く、歯科矯正の装置が見えることへの抵抗は少ないです。

 


<h2>まとめ</h2>
日本と海外との交流が戻り始めました。異なる文化に触れ、グローバルな価値観や視野が更に広がってゆきます。自分の意見を積極的に発信したり、自分の能力をアピールしたりすることが求められます。その際、笑える口元、美しい歯並びは社会的ステータスや健康の象徴とされています。そのため、海外では矯正治療が一般的です。日本でもますます歯科矯正の考えが広がってゆきます。
国際交流が戻り始めました。日本と海外の歯並びの比較についてお話しました。是非、参考にして下さい。