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2023.04.07更新

歯やお口のトラブル予防には定期健診がおすすめ

こんにちは
歯科医院でむし歯の治療が終わった後や歯のクリーニングを受けた後に、定期健診に来てくださいと言われたことありませんか?

治療やクリーニングが終わったはずなのに、どうして定期的に歯科医院に通わなくてはならないんだろうと思った方もおられることでしょう。
確かに、痛みや腫れもないのに歯科医院を受診するというと、不思議に思われてもおかしくありません。
実は、むし歯や歯周病などの歯の病気を予防するためには、定期健診がとても大切です。

今回は、歯科医院での定期健診の内容や効果などについてお話しします。

<h2>歯科の定期健診</h2>
定期健診とよばずメンテナンスというところもありますが、意味するところは同じです。
定期健診はむし歯や歯周病にならないように、もしくは再発しないようにすることを目的としています。
この目的から、定期健診は予防歯科の一種ともいえそうです。

<h2>定期健診の内容</h2>
歯科の定期健診ではどのようなことをするのでしょうか。

<h3>問診</h3>
歯やお口の状態をチェックする前に、歯やお口のことで気になることの有無や、食生活や歯磨きの状況など日々の生活習慣についてお聞きします。

<h3>検査</h3>
むし歯や歯周病などのお口のトラブルがないかどうか検査します。
必要に応じてレントゲン写真を撮影することもあります。
また、日常の歯磨きがどれくらいきれいにできているのかを調べるために、プラークの残り具合を染め出して確認することもあります。

<h3>スケーリングとルートプレーニング</h3>
スケーリングとは、歯の表面についた歯石やプラークを取り除く処置です。
ルートプレーニングは、歯根の表面の歯石やプラークを取り除き、歯根の表面を滑らかにする処置です。
いずれも、プラーク(バイオフィルム)を取り除くと同時に、プラーク(バイオフィルム)が付着しにくくする、つまりプラークコントロールをよくするために行われます。

<h3>PMTC</h3>
PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、専門家による機械的歯面清掃と訳されています。
具体的には、歯科医師や歯科衛生士が電動歯ブラシのような器械を使って歯の表面をツルツルにします。
PMTCは、スケーリングやルートプレーニングの後に行います。
PMTCによりツルツルに磨かれた歯は、プラーク(バイオフィルム)がつきにくくなります。
そうです、PMTCもプラークコントロールを良くするために行われる処置です。

<h3>ブラッシング指導</h3>
プラークコントロールを確実にするために欠かせないのが、日常の歯磨きです。
歯の形、数、並び方、詰め物や被せ物の状態など、お口の状態は、みんな違います。
そのため、適した歯磨きの方法も、それぞれ異なります。
適切な歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどをご紹介すると同時に、それらの最適な使い方、つまりみなさんに合った歯磨きの方法をご説明します。
日常の歯磨きの効率を高めることで、プラーク(バイオフィルム)がつきにくくし、歯やお口の状態を健康に保てるようにします。

<h2>定期健診の効果</h2>
定期健診を受けると、次のような効果が得られます。

<h3>歯の病気の予防</h3>
ストレプトコッカス・ミュータンスという言葉を聞いたことありませんか?
これはむし歯の原因菌です。
歯周病も、やはり細菌が原因で起こります。
そう、むし歯や歯周病は、お口の中の細菌が原因で起こる病気です。
こうした歯の病気の原因菌たちは、歯の表面についているプラークの中に潜んでいます。
定期健診を受けて、プラーク(バイオフィルム)を取り除き、歯をきれいな状態にすると、むし歯や歯周病などの歯の病気のトラブルが予防できます。

<h3>歯の病気の早期発見</h3>
むし歯や歯周病は、歯が痛くなったり歯肉が腫れたりする病気です。
ところが、こうした症状が現れるのは、むし歯や歯周病がかなり進行してからです。
実は、むし歯や歯周病も、早い段階ではこのような自覚症状がないことがほとんどです。
定期健診を受けると、むし歯や歯周病などを痛みのない初期のうちに発見できます。

<h3>歯の病気の早期治療</h3>
定期健診を受けるとむし歯や歯周病などの歯の病気を早期発見できるので、進行する前に治療を受けることができます。
むし歯や歯周病は、進行すればするほど厄介なので、早い段階で治療を受けることができるので、歯の寿命も長くなります。

<h3>治療期間が短くなる</h3>
歯科医療というと、何週間、何ヶ月もかかるようなイメージがありませんか?
治療期間が長くなるのは、症状が進行してしまったからです。
例えば、神経にまで広がったむし歯があったとします。
詰め物や被せ物を外し、むし歯の部分を削り、神経の治療を行なって、神経の部分を埋めて、それからようやく被せ直せるわけですから、どうしても治療期間は長くなってしまいます。
定期健診で早期発見できると、早期治療ができるので治療期間も短くなります。
同時に、治療費も低く抑えられます。

<h2>まとめ</h2>
今回は、歯科での定期健診についてお話ししました。
歯の病気を予防するには、定期健診がとても大切です。
定期健診の利点は、歯の病気の予防だけではありません。
歯の病気の早期発見・早期治療により、歯の寿命を長くし、治療費や治療期間を抑えることもできます。
当院でも、歯の定期健診により、歯やお口の健康増進に努めています。
歯やお口の病気の予防を考えておられる方は、ぜひ当院の定期健診を受けてください。
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投稿者: 柏木歯科医院

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