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2015年3月、日本人におけるコーヒー摂取量と病気の予防効果について興味深い追跡調査結果が報告されました。これは、ひところ、テレビでも話題にされたものですが、文章で確認して読者も挑戦してみて下さい。
この調査結果では、コーヒーを摂取することによって、病気で死亡する危険性が低下するということが報告されています。これは、日本人90.914人(男性42.836人、女性48.078人)を対象に、コーヒー摂取量と病気との関係を平均
18.7年追跡調査したものです。この18.7年間には、対象者の内12.874人は亡くなりました(死亡原因は、がん5.327人、心臓病1.577人、脳血管障害1.264人、呼吸器疾患783人など)。コーヒーの摂取量については、①コーヒーをほとんど飲まない、②1日1杯未満、③1日1~2杯、④1日3~4杯、⑤1日5杯以上と分類し、それぞれ死亡率との関係を評価しました。
最も死亡する確率が低かったのは④の1日3~4杯コーヒーを飲む人たちで、がん、心臓病、脳血管障害、呼吸器疾患に罹りにくく、長生きする傾向にありました。
統計学的には、コーヒーを「①ほとんど飲まない」に比べて、「④1日3~4杯」摂取する人たちは脳血管障害で死亡する確率が43%低下、呼吸器疾患による死亡リスクも40%低下、心臓病sibouリスクは36%低下していました。
②の1杯未満や⑤の5杯以上でも、死亡リスクは、ほぼすべて低下していました。なかでも顕著に死亡率が下がっていたコーヒー摂取量は「④1日3~4杯」となっています。報告者は、コーヒーの成分のうち、クロロゲン酸、カフェイン、ピリジニュウムの生体内作用が影響した可能性を説明しています
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